主に、私が行うセラピーは、「SE療法  (ソマティック・エクスペリエンシング) 」「OTとアートセラピー」「ドラマセラピー」「サイコドラマ」がメインとなっております。
どのようなものがあるかご説明いたします。


SE療法  (ソマティック・エクスペリエンシング) 自律神経に働きかけてトラウマをケアする。

SE治療の説明

対象
身体の不調に悩む方(慢性疲労、めまい、消化不良など)フラッシュバックに悩む方やる気が出ない方不眠の方落ち着かない方感情的になりすぎてしまう方

プログラムの例
初回面接 自律神経を中心にした心理教育 目標設定

キーワード
#自律神経#トラウマ#ポリヴェーガル理論#トラウマケア#更年期障害#心身症#調整不全#整える

人はトラウマを受けた出来事に近い状態になると凍りついたり、ドキドキしたり自律神経による反応が再演されます。SEでは声かけや運動によって自律神経に働きかけ、凍りつきや興奮などを少しずつ解放しながら、自律神経が整うようにお手伝いします。また、更年期障害などの自律神経に関するお悩みにも対応して参ります。

SEを私自身が受けてからイライラが減り、余裕がある時間が増えました。自分には自律神経から来る不調はそれほどないと頭が認識していましたが、身体は違っていました。
そういった頭の認識と身体の認識のずれは、凍りつき(例:胃腸の不調等)などのように症状として現れることがあります。SEではお話を聞きながら身体に起きている反応や感情などを確認し、凍りつきや興奮などが起きていれば自律神経に働きかけます。少しずつ感情や身体の動きを解放しながら、対象者の方とともに気づきを促し自律神経が整うようにお手伝いします。トラウマケア以外にも自律神経調整不全が関連する更年期障害や、心身症などの方も整えることができます。
イライラや、重たい気分、感情の嵐から解放されてみませんか?

1) 初回面接
2) 自律神経を中心にした心理教育 目標設定
3) 実践
4) 振り返り 終了 (ひとつの目標に対して約10回程度)


SE治療のイメージ

ドラマセラピーのイメージ1
ドラマセラピーのイメージ2
ドラマセラピーのイメージ3

OTとアートセラピー(アーツセラピー)没頭や自分との対話がきっかけになる。

OTとアートセラピー(アーツセラピー)

対象
言葉での表現が苦手なお子さん (園児~高校生)発達障がいの方(児童・成人)社会生活で困難を抱える方

プログラムの例
どこでもドア(絵)墨流しいとはんがハンガーバドミントン散歩

キーワード
#OT#作業#アートセラピー#色#形#視覚#手触り#五感#身体#表現#新しい自分#気づき

悩みがありながらも、何かをして時間を過ごすことも時には必要です。OT(作業療法)に表現(アート)の要素を加えて、自分にしっくりくるものを作ってみましょう。言葉で表現するのが難しいお子さんや、気分が沈んでいる方、社会生活で困難を抱える方、ご高齢の方等に作業を提供する取り組みやすいセラピーです。例えば一緒に絵を描いたり、工作をしたり、手芸や、散歩など少し体を動かしてみることもします。とくに自分の気持ちを表現するアート(種類が複数なのでアーツとも)を重要視しています。

メリットとして
1.作業づくりに没頭することで症状や悩みからひととき解放されること
2.作品として表現することで新たな自分を発見すること
自分の気持ちを表現することは、年齢や性別、 社会的地位も関係ないひとりの人間として自分との対話ができます。また、作品から五感を通して新しい自分に気づくことができます。

作品作りで材料の色・形・感触などが自分の手や目など身体を使って変化していくこと、そこに与える力や動きなどで自分の気持ちにマッチしたり、まったく違う気分を味わうことにより、ストレス発散や開放感を得ることができます。また、没頭することで一時的に悩みから解放され、ゆったりした気分を味わえます。

・OT/アートセラピーのセッションは1時間が目安です。
・初回面接でご希望を伺い、2回目以降に作品などの提案をします。
・用具や材料はアトリエでご用意いたします。
・上手・下手は関係ありません。作ることが苦手でも構いません。
・作品作りは連続での参加をお勧めします。
・3人くらいまでのグループセッションも可能です。その場合、費用がお得になります。


OTとアートセラピー 作品例

OTとアートセラピーの作品例1
OTとアートセラピーの作品例2
OTとアートセラピーの作品例3
OTとアートセラピーの作品例4
OTとアートセラピーの作品例5
OTとアートセラピーの作品例6
OTとアートセラピーの作品例7
OTとアートセラピーの作品例8

ドラマセラピー自分ではない役から気づきや開放感を得る。

ドラマセラピーの説明

対象
子ども成人企業発達障がいのお子さん・成人の方・そのご家族精神障がいのある方高齢者ドラマセラピーに興味のある方

プログラムの例
「カードでジェスチャー」  「何を見ているのでしょうか」 「受容とミラーリングの即興ドラマ」  「困難を乗り越えるドラマ」  「ヒーローズ・ジャーニー」 「みんなのサクセスストーリー」 「アプライドドラマ」

キーワード
#ドラマ#演劇#架空の世界#役#感覚と身体の統合#表現#コミュニケーション力#違う自分はfreedom#社会的役割からの解放#グループでの親密さ#プレイフルネス#自分への気づき#とらわれからの解放

「人は自分自身として語るとき最もその人自身から遠ざかっている。
仮面を与えよ。そうすれば、人は真実を語るであろう」(オスカー・ワイルド)

ドラマセラピーとはドラマ・演劇のプロセスを意図的に利用した表現芸術療法のひとつです。
安全なグループをつくり、ドラマという架空の世界で 自分ではない「役」を表現したり、メンバーの表現を観ます。日常の社会的役割から離れた自由な自分を表現すると、自分本来への気づきや開放感が得られます。
それには目で観る、聞く、声を出す、体を動かす、などその人の持つ感覚を総動員することになります。それが感情的・身体的な統合を目指す体験的アプローチ と言われる理由です。

自分と他者の理解を深め、自己の視点や行動、社会関係の変化を促します。例えば参加した方たちから「ひっこみ思案がよくなった」、「話しかけられるようになった」などコミュケーション力の向上や「違う自分はフリーダム」、「疑似体験に救われた」など開放感が得られることもあります。また、「俳優ではないけれど、演技ができることが嬉しい」とドラマそのものの楽しさを感じ取ることができます。プレイフルな(遊び心)役やドラマの体験は発想の転換を促し、自発性や創造性がもたらされます。

ドラマセラピーの特徴は5段階にあり、5回程度の連続セッションが理想的と言われています。
(1)目的やテーマを設定してグループができます。
(2)安全なグループを作ります。
(3)グループ内で表現すること、演じることに慣れていきます。
(4)表現したい役をやってみます。
(5)皆で協力してドラマを作ります。
→シェアリングをします。実際の取り組みは実施先のご要望や状態に合わせます。

子どものグループに対して好評な「IDAM:受容とミラーリングの即興ドラマ」の短いドラマも可能です。
1回の実施時間は60分~90分です。実施間隔は週1回が望ましいですが、月1~2回でも可能です。対象とする人数は5~8名くらいまでです。(実際にはもう少し幅があります。)場所は学校の教室や会議室くらいの広さで、椅子が必要です。グループメンバーは連続セッションの間は固定した方がメンバーに安心感を与えます。


ドラマセラピーのイメージ

ドラマセラピーのイメージ1
ドラマセラピーのイメージ2
ドラマセラピーのイメージ3

サイコドラマ主役の真実に基づく即興劇で問題解決に導く。

サイコドラマの説明

対象
成人企業発達障がいの成人の方社会生活で困難を抱える方セルフヘルプグループ対人援助職の研修として

プログラムの例
「コンステレーション技法」 「未来投影法」  「3つの王国」 「守護天使」

キーワード
#即興劇#集団精神療法#個人の問題解決#主役の内的世界#主役#補助自我#観客#自発性#創造性#共感

サイコドラマとは即興劇の要素を取り入れた集団精神療法のひとつです。精神科医であるJ.Lモレノが1920年代に創始、開発しました。集団精神療法としてグループを作り、ディレクターと呼ばれるグループリーダーが手順(ウォームアップ、主役選択、劇化、シェアリング)に沿って進行していきます。主役と呼ばれる個人の内的世界や問題解決に焦点を合わせます。主役がゴールを決めてドラマを補助自我(主役を助ける役)と一緒に、現在の人間関係を客観的に観ることや「例えば○○だったらどうだろうか」と試してみることができます。主役の問題はグループメンバーや、グループ全体に共通することもあり、そこに集団精神療法としての意義があります。

サイコドラマはグループで実施します。ディレクターが進行し、グループ内から主役、補助自我、観客が現れます。主役には自分の体験したことを表現するために自発性と創造性がもたらされます。主役のストーリーが進むにつれて、同じ問題を持っている観客との間に共感や、相手を慮る気持ちが出てきたりします。また、主役になった人は誰かに支えられている経験、補助自我には主役を支えている経験ができます。観客はそれを見守る安全策でもあるのです。
個人の体験でどうしてもトラウマに興味がいきやすいため、安全に進むように細心の注意をいたしますが、メンタルヘルスに不安のある方は主治医の先生の許可を得てからご参加をお願いしています。

サイコドラマでは個人の悩みや、気になることを扱います。
安全なグループを作り、守秘義務を全員が守ります。
1回の実施時間は60分~90分です。実施間隔は週1回が望ましいですが、グループメンバーの固定が難しい場合、1日で3セッション行う方法もあります。
対象人数:5~8名まで
場所:学校の教室や会議室くらいの広さで、椅子が必要です。
精神科病院やデイケア、クリニック、セルフヘルプグループなど、メンバーがほぼ固定される場合、対象人数や実施時間の長さはご相談に応じます。



動画で見るサイコドラマ

まだご存じない方のために「サイコドラマとは何か」を山田君とベテランディレクターがマンガで解説します。
サイコドラマに興味を持たれた方はどうぞご覧ください。